神の素粒子 [ ポール・ハルパーン ]のレビューは！？

40代 女性さん
人類は長年、物質を構成している最小の単位を見極めようと努力してきましたが、その「最小の単位」はすでに人の肉眼や素手では扱えないほど小さいものであることがわかってきました。その極小の物質「素粒子」を見極めるために作られた加速器がどのように発展したきたか、またその過程でどんな物質が発見されたか、そして、現在世界最大の加速器であるＣＥＲＮのＬＨＣがどのように作られ、今まさにどんな実験が行われつつあるかがわかりやすくまとめられた本です。理論上はあるはずとされながら、いまだ見つけることのできない素粒子を捕まえることができたら、極小の世界だけでなく宇宙全体という広大な世界の姿までわかるかもしれない、なんて話にわくわくします。難しい専門知識がなくても大丈夫、それでいて読み応えのある内容です。後、アメリカにはかつてＬＨＣの３倍も大きな加速器が作られる計画があったが頓挫してしまった話なんかも興味深いです。

年齢不詳さん
ＣＥＲＮ，ＦＥＲＭＩを訪問したことのある私としては、 科学は素人だけれど、本当に勉強になる本。 三田誠広のアインシュタインの謎を解く と一緒に読めば なお、おもしろい